米国コロラド州ボールダーの自宅でのインタビュー。 適時このサイトに連載します。
第4回 五輪マラソンがスタート

ショーター:  ミュンヘン五輪のマラソン前日は、朝食前に5キロ、また午後から4キロほどジョグをしました。その晩は、夕食後ビールを飲みに町へ出かけました。 ご存知のように、本場ドイツのミュンヘンのビールは大変美味いのです。 こうした事で私はリラックスできてぐっすりと眠りました。 
レースの当日、私はいつもの午前中の練習はしませんでした。 そして、疲れない程度にできるだけ立っていることを心がけていました。

編集部:   過激派によるイスラエル選手団への殺傷事件で、マラソンのスタートは1日遅れて実施されたのですね。 

ショーター:  そうです。 レースは3時にスタートでしたので、それまで私は各エイドステーションに置く私のスペシャルドリンクを確認したり、コースを少し見にいったりしました。

編集部:   あなたのスペシャルドリンクはどのようなものですか?

ショーター:  当時としては、特に変わったものではありませんでした。 他のアメリカ選手達がよく飲んでいるのと同じコーラのガスを抜いて水で薄めたものです。 気温が上がらなければ普通の水だけでも充分です。

編集部:   現在は選手により違いますが、紅茶にハチミツや、スポーツドリンクなどエネルギーになるようにスペシャルドリンクではいろいろ工夫をしているようです。

ショーター:  そうですね。 それは選手個人が今までやってきた経験で決めることで、急に私がそのようなスペシャルドリンクを飲んでも、うまく効果が出てくるとは思えませんでしたので。

編集部:    レースの話に戻しましょう。

ショーター:   スタートするまで、選手全員がスタジアムのトラックの内側で待機させられました。 私はグランドに座って、他の選手達がジョグやストレッチをしているのを見ていました。 私にはどうしても気になる選手が2人いました。 それは、イギリスのロン・ヒル選手と、オーストラリアのデレク・クレイトン選手でした。 
点呼の後、レースはスタートしました。

 

写真: 
1972年夏、ミュンヘン五輪マラソンのスタート。  
右端の先頭がフランク・ショーター、その左は宇佐美彰朗(日本)
     

第5回へ続く ・・・・・・・

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