どのようなスポーツでも基本的に同じですが、すぐに全力をあげて行動を開始しないことです。 中、長距離を走る場合でもすぐにスピードをあげて走り出さないように気を配ってください。 世界的に一流といわれるランナー達でさえ、最初はゆっくりと走り出すのです。
私の練習時に、例えば7マイル(約11キロ)を走る場合には、最初の1マイル(1.6キロ)を7分半から8分のゆっくりしたペースで走り出します。 そして次の1マイルは7分で走り、残りの5マイルは通常のランニングペースで走ります。 このウオーミングアップはすべてのランナーに必要であると言えます。
ビギナー(初心者)の場合、どの位長くウオーミングアップが必要かは、人や、場合により異なりますが、10−15分がいいでしょう。 ウオーミングアップを気合をいれてガチガチに行っては逆効果です。 リラックスをすることが大切です。
では、なぜウオーミングアップが必要なのでしょうか? 身体を温めるため? それは走るために使われる筋肉組織に酸素を運ぶ血液の循環をスムーズにさせるためなのです。 そして、必要であれば筋肉の伸縮を準備させるストレッチングがよいでしょう。 ただし、これもゆっくりとおだやかに行ってください。 ウオーミングアップは競争するものではないという事を充分に認識してください。 速くやったり、点数を争うものでもありません。
大きなレースの前に、招待選手などがそれぞれのペースでウオーミングアップを行っているシーンをテレビなどでよくご覧になると思いますが、他人は全く問題ではないのです。 ウオーミングアップ時に、あなたの友人や周りの人々があなたより速くウオーミングアップをしたりしても気にする必要はありません。 「今日の私の調子はどうかなーあ?」とあなた自身の身体に聞きながらウオーミングアップを行うのです。
もうひとつ、ウオーミングアップが必要である重要な理由は、それがケガの予防に通じるからです。 ウオーミングアップをすることにより、筋肉組織に酸素がいきわたり活動の準備が出来上がるわけですが、ウオーミングアップなしで急にレース等で走り出すと、筋肉の準備が出来ていないのに無理にスピードを上げたりすると (実際にはスピードは上がりません) 筋肉に大きな負担がかかり思わぬケガを招くことになります。 ケガの予防のためにも、ぜひウオーミングアップは行ってください。
参考例として、私のレース前のウオーミングアップの方法を述べましょう。 まず、1マイル7分半か8分のペースでジョグを2マイル(約3キロ強)行います。 時間にすると15−16分のジョグです。 そして5分間位、脚や身体の各部にストレッチを行います。 (ストレッチの方法は次回以降に詳しく述べます。) ストレッチ後、再び半マイル(約800メートル)程ジョグを行い、その後レース時のペースより速い(全力のダッシュではありません)ランニングを100メートルで3−4回行い,そしていよいよレース用のシューズに履き替え、レース用ウエアの点検をして、レースに臨みます。
人それぞれウオーミングアップの内容(量や時間など)は異なりますので、日頃から練習時にいろいろ試して経験を積むと、自然と身体で覚えることができるようになります。